土地融資完全ガイド:スムーズな土地購入のための融資戦略
監修者
山内康司
TikTokにて、不動産売却・購入について配信中。
不動歴10年以上。元警察官。

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【土地融資 完全ガイド】種類・流れ・注意点を徹底解説!スムーズな土地購入のための融資戦略
「理想の家を建てるために、まずは土地から探したい!」「でも、土地だけ先に買うお金って、どうやって借りればいいの…?」
家づくりを考え始めた時、多くの人がぶつかるのが「土地購入の資金調達」という大きな壁。住宅ローンは家とセットが基本だし、土地だけってローン組めるの? 金利は高い? 審査は厳しい…? 不安は尽きませんよね。
この記事では、そんなあなたの疑問や不安を解消するために、「土地融資」の基本から、様々な種類(土地先行融資、つなぎ融資など)の比較、利用の流れ、知っておくべき注意点、そして住宅ローンとの賢い組み合わせ方まで、土地融資に関するあらゆる情報を網羅的に、そして分かりやすく解説します! この記事を読めば、あなたに合った融資戦略が見えてきて、理想の土地を手に入れるための確かな第一歩を踏み出せるはずです。
そもそも「土地融資」って何?住宅ローンとの違いは?

まずは基本のキ。「土地融資」がどんなものか、住宅ローンとの違いを押さえておきましょう。
土地融資の基本:土地だけを買うためのお金
土地融資とは、その名の通り、「土地だけを購入するため」に金融機関からお金を借りることです。
一般的な住宅ローンは、「土地+建物」をセットで購入する場合や、「すでに持っている土地に家を建てる」場合に利用するのが基本。建物という担保があるため、比較的金利が低く、審査も通りやすい傾向があります。
一方、土地融資は「建物がまだない=担保価値が低い」土地だけを対象にするため、金融機関にとってはリスクが高くなります。そのため、一般的に住宅ローンよりも金利が高めに設定され、審査もやや厳しくなる傾向がある、と覚えておきましょう。
主に、「将来家を建てる予定だけど、先に良い土地だけ押さえておきたい!」という方が利用する融資です。
土地融資の種類:「土地先行」「つなぎ」「分割」どれを選ぶ?
土地を買って家を建てる場合の融資には、主に3つのタイプがあります。ご自身の計画や資金状況に合わせて、最適なものを選ぶことが大切です。
| 融資の種類 | 仕組み | メリット | デメリット/注意点 | どんな人向け? |
|---|---|---|---|---|
| ① 土地先行融資 | まず土地購入資金だけを借りる。 建物建築時に別途、住宅ローンを組む(合計2本のローンになる)。 |
・良い土地が見つかったらすぐに購入できる。 ・建築プランをじっくり検討できる。 ・住宅ローン控除のタイミングを調整しやすい。 |
・土地融資と住宅ローンの2回審査・契約が必要で手間がかかる。 ・土地融資期間中の金利負担が発生する。 ・建築プランが決まっていないと審査が通りにくい場合も。 |
・先に土地だけ確保したい人。 ・建築開始まで時間がある人。 |
| ② つなぎ融資 | 住宅ローンが実行されるまでの「つなぎ」として、土地購入資金や建築着工金・中間金などを一時的に借りる短期ローン。住宅ローン実行時に一括返済する。 | ・住宅ローンの審査と同時に申し込めることが多い。 ・一時的な資金不足を補える。 |
・金利が土地先行融資や住宅ローンよりかなり高い。 ・利息のみとはいえ、返済負担が発生する。 ・利用期間が短い(通常1年以内)。 ・住宅ローン審査に通らないと大変なことに…。 |
・自己資金が少なく、土地代や着工金を一時的に立て替えたい人。 ・住宅ローン実行までの期間が短い人。 |
| ③ 分割融資 (住宅ローンの一種) |
住宅ローンを、①土地購入時、②建築着工時、③上棟時、④建物完成時など、複数回に分けて実行してもらう方法。 | ・つなぎ融資のような高金利を避けられる。 ・ローン契約は1回で済むことが多い。 |
・取り扱っている金融機関が限られる。 ・融資実行ごとに手数料がかかる場合がある。 ・建築プランが早期に確定している必要がある。 |
・注文住宅などで、工事の進捗に合わせて資金が必要な人。 ・つなぎ融資の高金利を避けたい人。 |
どの融資が利用できるか、またどの組み合わせが最適かは、金融機関や建築プランによって異なります。早めに金融機関やハウスメーカー、不動産会社に相談してみましょう。
どこで借りられる? 主な金融機関と特徴

土地融資は、どんな金融機関で扱っているのでしょうか?
- 都市銀行・地方銀行・信用金庫など:多くの金融機関で、住宅ローンとセットで土地先行融資やつなぎ融資、分割融資の相談が可能です。金利や条件は金融機関ごとに大きく異なるため、比較検討が必須です。給与振込口座がある、などの取引状況によって金利優遇がある場合も。
- ARUHI(アルヒ)などのモーゲージバンク:住宅ローン専門の金融機関(モーゲージバンク)の中には、「ARUHIファースト/セカンドローン」のように、土地購入資金やつなぎ資金に特化した商品を用意している場合があります。審査スピードが早いなどの特徴があることも。
- JAバンク・ろうきんなど:地域に根差した金融機関も、独自の土地融資商品を提供している場合があります。組合員など特定の条件で有利になることも。
大切なのは、1つの金融機関だけで決めつけないこと。 最低でも2〜3行には相談し、金利はもちろん、手数料、融資条件(自己資金の割合、建築プランの要否など)、担当者の対応などを比較して、ご自身にとって最も有利な条件の金融機関を選びましょう。
ハウスメーカーによっては提携ローンを用意している場合もありますが、それが必ずしもベストとは限りません。ご自身で情報を集めることが重要です。
土地融資のメリット・デメリットを整理

土地融資(特に土地先行融資)を利用することの、良い点と気になる点を改めて整理しておきましょう。
| メリット(良い点) | デメリット(気になる点) |
|---|---|
| ① 良い土地を逃さず確保できる 「ここだ!」という土地が見つかった時に、建築プランが未定でも購入に踏み切れる。 |
① 金利が住宅ローンより高い 建物という担保がないため、リスク分として金利が高めに設定されることが多い。 |
| ② 建築プランをじっくり練れる 土地だけ先に買ってしまえば、焦らずにハウスメーカーを選んだり、間取りを考えたりする時間が持てる。 |
② 審査が厳しめ 土地の担保価値や、将来確実に家を建てるか(建築プランの具体性)などが厳しく見られる傾向がある。 |
| ③ 資金計画に柔軟性が出る 土地代と建物代の支払いを分けられるため、自己資金の投入タイミングなどを調整しやすい。 |
③ 諸費用が二重にかかることも 土地融資と住宅ローンの2回契約する場合、登記費用や手数料などがそれぞれかかる可能性がある。 |
| ④ 住宅ローン控除のタイミングを調整できる (土地先行融資の場合)建物の完成・入居に合わせて住宅ローン控除の適用を開始できる。 |
④ 土地購入期間中の利息負担 土地融資を受けてから家が建つまでの間、土地ローンの利息支払いが発生する。 |
「つなぎ融資」との違いは? 金利と期間に注意!
土地先行融資とよく比較されるのが「つなぎ融資」です。どちらも土地購入資金に使える点は同じですが、性質が異なります。
| 比較ポイント | 土地先行融資 | つなぎ融資 |
|---|---|---|
| 性質 | 土地購入のための独立したローン(中長期) | 住宅ローン実行までの一時的な立替ローン(短期) |
| 金利 | 住宅ローンより高めだが、つなぎ融資よりは低い傾向 | 土地先行融資や住宅ローンよりかなり高いのが一般的 |
| 返済 | 元利均等返済など(住宅ローン実行時に借り換えも) | 期間中は利息のみ支払い、元金は住宅ローン実行時に一括返済 |
| 期間 | 数年〜数十年(住宅ローンへの借り換え前提が多い) | 数ヶ月〜1年程度と短い |
| 担保 | 購入する土地 | 購入する土地+建築予定の建物(+保証会社の保証など) |
つなぎ融資は、金利が非常に高く、利用期間も短いため、あくまで「一時しのぎ」と考え、できるだけ利用期間が短くなるように計画することが重要です。住宅ローンの審査に通らなかった場合のリスクも大きいため、利用は慎重に検討しましょう。
土地融資、どうやって進めるの? 流れと注意点

実際に土地融資を利用する場合、どのようなステップで進むのでしょうか? 大まかな流れと、各段階での注意点を確認しましょう。
| ステップ | 主な内容 | 注意点・必要書類(例) |
|---|---|---|
| ① 情報収集と比較検討 | ・複数の金融機関の商品(金利、手数料、条件)を調べる。 ・不動産会社やハウスメーカーにも相談。 |
・金利タイプ(変動/固定)、手数料、団信の有無などを比較。 ・自分の状況(年収、勤続年数、自己資金)で借りられそうか? |
| ② 事前相談・事前審査(仮審査) | ・候補の金融機関に相談。 ・源泉徴収票などで、借入可能額の目安を確認。 |
・ここでOKが出ても本審査でNGの場合もある。 ・必要書類:本人確認書類、収入証明書(源泉徴収票など)、物件資料(あれば) |
| ③ 土地の売買契約 | ・購入したい土地が見つかったら、売主と売買契約を結ぶ。 ・手付金を支払う。 |
・「ローン特約」を必ず付けること!(もしローン審査に通らなかった場合に、契約を白紙撤回できる条項) |
| ④ ローン本申し込み | ・正式に土地融資を申し込む。 | ・必要書類:申込書、本人確認書類、収入証明書、土地売買契約書、土地の登記事項証明書、公図、実測図、建築プラン(求められる場合あり)など多数。 |
| ⑤ 金融機関による審査 | ・申込者の返済能力、信用情報、土地の担保評価などを審査。 | ・審査期間は通常1〜2週間程度。 ・土地の評価額が低いと、希望額が借りられないことも。 ・建築プランの提出を求められることも多い。 |
| ⑥ ローン契約(金銭消費貸借契約) | ・審査に通ったら、金融機関と正式なローン契約を結ぶ。 | ・契約内容(金利、返済期間、手数料など)を最終確認。 ・実印、印鑑証明書、住民票などが必要。 |
| ⑦ 融資実行・土地決済 | ・指定日に融資金が口座に振り込まれる。 ・売主へ土地代金の残金を支払い、土地の所有権移転登記を行う(司法書士が代行)。 |
・登記費用(登録免許税、司法書士報酬)が必要。 |
最重要!「土地の評価」が融資額を決める
土地融資の審査で特に重要視されるのが、購入する「土地の担保価値」です。金融機関は、万が一返済が滞った場合に、その土地を売却して貸したお金を回収できるかを厳しく見ます。
土地の評価額は、公示地価や路線価、周辺の取引事例などを元に金融機関が独自に算出しますが、必ずしも売買価格と同じになるとは限りません。場合によっては、売買価格よりも低い評価額となり、希望する融資額が借りられない…ということも起こり得ます。
より客観的な評価額を知りたい場合は、「不動産鑑定士」に土地の鑑定評価を依頼するという方法もあります。費用はかかりますが、その評価書が金融機関の判断材料として有利に働く可能性もあります。
審査で見られるポイント:「信用情報」と「返済能力」、そして「建築計画」
もちろん、申込者自身の「ちゃんと返済してくれるか?」という点も厳しく審査されます。
- 信用情報:過去のローンやクレジットカードの支払い延滞、債務整理などの履歴がないか。(CIC、JICCといった信用情報機関の情報をチェックされます)
- 返済能力:年収、勤続年数、雇用形態、他の借入状況などから、安定して返済を続けられるか。(一般的に、年間の総返済額が年収の30〜35%以内に収まるかが目安)
- 自己資金:どれくらいの頭金を用意できるか。自己資金が多いほど審査には有利になります。
- 建築計画の具体性:土地先行融資の場合でも、「将来、本当に家を建てる意思があるのか」「どんな家を建てる予定なのか」を示す建築プラン(概算見積もりなど)の提出を求められることが多いです。これが具体的であるほど、審査に通りやすくなります。
日頃からクレジットカードの支払いなどに気を付け、安定した収入を確保しておくことが大切です。
土地融資と住宅ローン、賢い「組み合わせ」戦略

土地融資は、あくまで家が建つまでの「つなぎ」や「先行取得」のためのもの。最終的には、建物完成後に「住宅ローン」に組み込む(あるいは借り換える)のが一般的です。その際のポイントを見ていきましょう。
建物完成!住宅ローンへの「切り替え」タイミングとメリット
土地先行融資を利用した場合、建物が完成し、金融機関の検査(完了検査)が終わると、いよいよ建物部分も含めた本格的な「住宅ローン」の実行となります。このタイミングで、土地融資分も住宅ローンに組み込む(借り換える)のが一般的です。
【切り替え(借り換え)のメリット】
- 多くの場合、土地融資よりも金利の低い住宅ローンに一本化できるため、総支払額を抑えられる。
- 返済期間を長期(例:35年)に設定し直すことで、月々の返済額を安定させられる。
- 住宅ローン控除の適用が始まる。
切り替え(借り換え)先の住宅ローンは、土地融資と同じ金融機関である必要はありません。建物完成のタイミングに合わせて、改めて最も金利や条件の良い住宅ローンを探し、比較検討することが重要です。
「フラット35」は土地購入資金にも使える?
長期固定金利で人気の「フラット35」。実は、一定の条件を満たせば、土地購入資金も融資対象に含めることができます。
【主な条件】
- 申込者本人または親族が住むための住宅(建物)を建築すること。
- 土地の取得に関する融資実行から2年以内に、フラット35対象の住宅を完成させること。
- 建物がフラット35の技術基準を満たすこと。
つまり、「土地だけ買って、家を建てるかは未定」という場合には使えませんが、「土地を買って、2年以内にフラット35基準の家を建てる」という計画が明確であれば、土地代もまとめてフラット35で借りられる可能性があるのです。つなぎ融資を使わずに済むメリットがありますが、条件や手続きについては、フラット35を取り扱っている金融機関によく確認しましょう。
「注文住宅」こそ土地融資が活きる!
理想の間取りやデザインを追求できる「注文住宅」。しかし、土地探しからプランニング、建築会社選び…と、実際に家が建つまでには時間がかかることが多いですよね。
こんな時こそ、土地先行融資が役立ちます。
- 「これだ!」という理想の土地が見つかったら、建築プランが固まっていなくても先に土地だけ確保できる。
- 土地を押さえてから、時間をかけて建築会社を選んだり、納得いくまで間取りを練ったりできる。
じっくり理想の家づくりに取り組みたい方にとって、土地融資は非常に有効な選択肢と言えるでしょう。ただし、土地融資の審査段階である程度の建築プランが求められることが多いので、早めに建築会社や設計士の候補も探し始めるのがスムーズです。
まとめ:土地融資を賢く活用して、理想の土地を手に入れよう!
土地融資は、自己資金だけでは難しい土地の購入を可能にし、理想の家づくりへの道を開いてくれる、心強い味方です。
しかし、住宅ローンとは異なる特徴(金利の高さ、審査の厳しさなど)があることも事実。メリット・デメリットをしっかり理解し、ご自身の計画や資金状況に合わせて、最適な融資の種類(土地先行、つなぎ、分割)と金融機関を選ぶことが何よりも大切です。
この記事でお伝えしたポイント、
- 土地融資は金利高め・審査厳しめが基本。
- 土地先行・つなぎ・分割、それぞれの特徴を理解して選ぶ。
- 金融機関は複数比較が鉄則!
- 土地の評価と建築プランの具体性が審査のカギ。
- 最終的には住宅ローンへの切り替えを見据えた計画を。
これらを参考に、ぜひ計画的に、そして賢く土地融資を活用してください。
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