尼崎市・伊丹市の不動産売却|リブネクスト株式会社  兵庫県知事(3)第204200号
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2025年11月30日

家の査定方法を徹底解説!種類、流れ、注意点、必要な準備まで




監修者
尼崎市の不動産
山内康司
TikTokにて、不動産売却・購入について配信中。
不動歴10年以上。元警察官。


家の査定方法を徹底解説!種類、流れ、注意点、必要な準備まで

そもそも、査定は、「不動産業者が3ヶ月くらい真剣に販売活動をすれば売却できると思う価格」というのが標準的な理解です。
即時に売却したい場合は、少し違った考え方になります。そのことを大前提として、以下を読み進めてもらえれば幸いです。
「家を売るかもしれない」 そう考え始めたとき、誰もが最初にするのが「家の査定」です。 そして、同時にこう思います。
「いったい、いくらで売れるんだろう?」 「査定って、何をされるの?何を準備すればいい?」 「しつこく営業されたりしないかな…」
家の査定は、不動産売却の第一歩であり、このステップをどう踏み出すかで、売却が成功するかどうかが大きく左右されます。
この記事では、査定の種類といった基本的な知識から、査定を依頼する流れ、そして「査定額を上げるために何をアピールすべきか?」という実践的な準備まで、不動産のプロが分かりやすく解説します。
安心して査定に臨み、納得のいく価格で家を売却するために、ぜひ参考にしてください。

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家の査定方法とは?3つの種類と「正しい」使い分け

3つの種類
査定には主に3つの種類があります。それぞれの特徴を理解し、「今のご自身の状況」に合わせて使い分けることが大切です。

机上査定(簡易査定):まずは「相場観」を知りたい人向け1

「机上査定」は、その名の通り「机の上で」=「現地を見ずに」行う査定です。 住所、築年数、間取りなどの基本的な情報と、過去の似たような物件の取引データ(成約事例)や現在の市場動向を照らし合わせて、「おおよその査定額」を算出します。

  • メリット:
    ・とにかく早い(数時間〜1日程度で結果が出ることが多い)
    ・手間がかからない(訪問の立ち会い不要)
  • デメリット:
    ・あくまで概算。物件の「個性」が反映されない *(例:リフォームの綺麗さ、日当たり、騒音の有無などは考慮外)
  • こんな人におすすめ:
    ・「まだ売るか決めてないけど、大体の価格を知りたい」
    ・「複数の会社に、まずは手軽に相談したい」

 

訪問査定(現地査定):本気で「正確な価格」を知りたい人向け

「訪問査定」は、不動産会社の担当者が実際に家を訪問し、プロの目で物件を詳細に調査して査定額を算出する方法です。
机上査定のデータに加え、「室内の状況(傷や汚れ、リフォーム箇所)」「日当たりや風通し」「設備の状況(キッチン、浴室など)」「周辺環境(騒音、近隣の様子)」といった、その家の「本当の価値」を細かくチェックします。

  • メリット:
    ・最も精度の高い、現実的な売却価格がわかる
    ・担当者と直接話せるため、人柄や相性を見極められる
    ・売却に関する疑問や不安をその場で相談できる
  • デメリット:
    ・立ち会いが必要(所要時間は1〜2時間程度)
    ・準備や日程調整に少し手間がかかる
  • こんな人におすすめ:
    ・「売却の意思が固まってきたので、正確な価格を知りたい」
    ・「売却を任せる会社を、本格的に選びたい」

 

AI査定(匿名査定):営業されずに「こっそり」知りたい人向け

近年増えているのが、AI(人工知能)を活用した査定です。 過去の膨大な取引データをAIが分析し、物件情報を入力するだけで瞬時に査定額を提示してくれます。

  • メリット:
    ・匿名(個人情報不要)で利用できるサービスが多い
    ・24時間365日、誰にも知られずに査定できる
  • デメリット:
    ・あくまで「過去のデータ」に基づいた統計的な価格
    ・物件の個別事情や、最新の急激な市場変動は反映されにくい
    ・道路との関係や隣地との関係を反映できない
    ・誰も責任をとらない

  • こんな人におすすめ:
    ・「不動産会社に個人情報を知られたくない」
    ・「しつこい営業は絶対に嫌。まずは気軽に試したい」

 

家の査定の流れ:スムーズな売却のために

スムーズな売却
「査定って、どうやって頼むの?」という方のために、一般的な流れをご紹介します。
 

STEP1:査定依頼(複数の会社に依頼するのが鉄則)

売却の第一歩は、不動産会社に「査定してください」と依頼することです。 このとき、最も重要なポイントは「必ず複数の会社(できれば3社以上)に依頼すること」です。
なぜなら、査定額は会社によって数十万円、時には数百万円も変わることがあるからです。また、査定額の「高い・低い」だけでなく、その会社が「なぜその価格を付けたのか」という根拠や、担当者の熱意、売却戦略も比較する必要があります。
「不動産一括査定サイト」を使えば、一度の入力で複数の会社にまとめて依頼できるので効率的です。
一括査定に申し込むと、申し込んだ瞬間から複数の不動産業者によるアプローチがはじまります。5〜10社から連絡があることを理解した上で、一括査定をお使いください。

メリット:
【注意】 査定依頼時に、嘘の情報(良いこと)を伝えたり、不利な情報(雨漏り履歴など)を隠したりするのは絶対にNGです。 正確な情報を伝えないと、後で「聞いていた話と違う」と査定額が下がり、結局ご自身が損をすることになります。

 

STEP2:訪問査定(担当者とのコミュニケーションが鍵)

訪問査定の日時が決まったら、担当者が自宅を訪問します。 この時、担当者は家をチェックするだけでなく、「売主であるあなた」のことも見ています。

査定額を上げるためにも、以下の点は積極的にアピールしましょう。
(と良く言われますが、査定額というのは、不動産業者がこの価格で売れるという金額である以上、それ自体をあげることは無意味です。)

1.リフォームした箇所
2.こだわった点(「この庭は手入れが自慢です」「日当たりが良くて冬も暖かいです」)

逆に、担当者からの質問(「いつ頃までに売りたいか」「なぜ売るのか」など)には、正直に答えることが大切です。良好なコミュニケーションが、信頼関係の第一歩となります。
そもそも査定に行く前に、対象の物件の所在地などをお伝えしているはずです。多くの不動産業者は、実際に物件に行く前に、オンラインで、生活の利便性や駅距離、用途地域、など、法務局、役所、グーグルマップなどを駆使して、室内以外の状況は確認済みです。そうなると実際に物件に行って見るポイントは、以下の通りです。

1.建物が使えるかどうか
これについても、登記簿記載の築年数などからおおよそ予想した上で、不動産業者が現地に赴きます。
特殊事情
主に以下の点などがあれば伝えるようにしてください。

  • ①耐震補強を実施した
  • ②建物状況調査を実施した
  • ③相当大規模なリフォームを実施した
  • ④マンションの場合、大規模修繕が直前に迫っている建物が使えるとして、室内の何が使えるか

クロス(壁紙)は消耗品です。クロスを張り替えてから3年以内程度でなければ、クロスの張り替えが必要と判断される可能性が高く、マイナス評価となります。
床やトイレやキッチンやお風呂ですが、消耗品とまでは言えませんが、本当に売却すれば、買主は交換することが多い設備です。使えるようなものであっても、「交換が必要だな」ということでマイナスに評価される可能性が高いと言えます。
荷物がたくさんあるか
荷物がたくさんある場合、「売却のタイミングで無くします(撤去します)」と言ったとしても、実際に見えない部分が多くなります。見えない場合、今後の流通においては「交換(修繕)が必要だろう」と判断される可能性が高く、マイナスに評価される可能性が高いです。

 

STEP3:査定結果の比較検討(「高い」だけで選ぶな)

複数の会社から査定結果(査定書)が出揃ったら、いよいよ比較検討です。 ここで、「一番高い査定額を提示した会社」に安易に飛びつくのは危険です。
査定というのは、あくまでも、「不動産業者が3ヶ月くらい真剣に販売活動をすれば売却できると思う価格」なのですから。
中には、契約(媒介契約)を取りたいがために、売れそうもない高い金額(=釣り価格)を提示してくる会社も存在します。

【比較すべきポイント】

  • ①査定額の「根拠」は明確か? (「なぜこの価格なのか」を、市場データや取引事例でしっかり説明してくれるか)
  • ②売却戦略は具体的か? (「ネットに載せます」だけでなく、「どんな人に」「どうやって」売るかビジョンがあるか)
  • ③担当者の「人柄」は信頼できるか? (レスポンスは早いか、こちらの話を親身に聞いてくれるか)

「買取」という選択肢も、仲介手数料がかからず早く売れるメリットがあります。「急いで現金化したい」場合は、仲介と併せて検討するのも良いでしょう。
あくまでも、査定は「不動産業者が3ヶ月くらい真剣に販売活動をすれば売却できると思う価格」になります。その価格で販売したとしても、値段交渉が入ることはよくあります。
不動産の値段交渉については、またどこかで書きたいのですが、そのことを前提に、「査定額」と「売り出し価格」は分けて考えてください。
「売り出し価格」は、あくまでも、「査定額」を参考に、不動産業者の意見を聞いた上で、最終的に売主が決定した価格で、その金額で売り出す、ということを意味します。
 

査定額を左右する要素:プロはここを見ている

注意点
担当者が訪問査定でチェックしている「査定額の決め手」をご紹介します。

  • 築年数と建物の状態 やはり築年数は大きな要素です。しかし、古くても「手入れ」が重要。 外壁のひび割れ、雨漏りの跡、水回り(キッチン、浴室、トイレ)の汚れや故障はマイナス評価に。逆に、定期的なメンテナンスやリフォーム履歴は大きなプラス評価になります。
  • 立地条件と周辺環境 「駅からの距離」は変えられませんが、「周辺環境」はアピールポイントになります。 「人気の〇〇小学校区である」「静かな住環境」「日当たり・眺望が良い」などは、データでは測れない「住みやすさ」として評価されます。
  • 土地の形状と面積 土地は「正方形」や「長方形」のように整った形(整形地)が最も評価が高くなります。 また、道路に面している「間口」が広いかどうかも、建て替えのしやすさ(=土地の価値)に直結するため、重要なチェックポイントです。

ほんとうのプロの不動産業者であれば、室内以外の状況は、事前に現地をみたり、インターネットを活用することで予め確認することができます。
調べればわかること、見ればわかることをいちいち聞いてくる不動産業者は、プロとは呼べません。
「見てもわからないこと」「調べてもわからないこと」を、不動産業者には伝えるようにしてください。 例えば、どうして売却したいのか? いつ売却したいのか? 場合によっては、これまで売却に踏み出さなかった理由は何か? などです。 こういったコミュニケーションの中で、不動産業者との信頼関係を構築するようにしてください。
 

査定を依頼する前に:これだけは準備しておこう

注意点
「査定をお願いします」と電話する前に、以下の準備をしておくと、査定が非常にスムーズに進み、より正確な価格が出やすくなります。

  • 1. 住宅ローン残高の確認 「売却価格でローンを完済できるか」は最重要事項です。金融機関からの残高証明書や返済予定表で、ローンが今いくら残っているかを確認しておきましょう。
  • 2. 必要書類の準備 「家の履歴書」とも言える書類です。これがあると無いとでは、査定の精度や早さに差がでてきます。(無くても査定は可能ですが、あった方がベターです)

    ・固定資産税の納税通知書:固定資産税評価額がわかる書類
    ・建築確認済証(または図面):家の設計図や法的な情報がわかる書類
  • 3. 修繕履歴・利用履歴のまとめ 「いつ、どこをリフォームしたか」の記録(契約書や保証書など)をまとめておきましょう。口頭で「綺麗です」と言うよりも、客観的な証拠として査定額にプラスに働きやすくなります。

 

事前の対策で安心できる不動産売却をご検討なら「リブネクスト」へご相談下さい。

ここまでお読みいただきありがとうございました。
弊社のお勧めする査定の方法ですが、まずは机上査定をしてもらうのがよいでしょう。
机上査定は、室内をみないで行っている査定ですから、室内がどの程度かで、価格に幅を持たせるような査定を提出させてください。
その上で、室内を見ることで、査定額をきちっとした形で出させるというのが良いと思います。
不動産にはもちろん相場があります、ただ、あなたが売りたい不動産は1つのはずです。場合によっては複数ということもありますが、そうだとしても、実際に査定したり、売却したりするのは一つずつです。
一つの不動産に対して、買いたい!というお客様は一人いれば十分なはずです。不動産は基本的には、全て一点ものであり、同じ不動産を買いたい人が二人三人いたとしても、全員に売ることはできないのです。
どうしても、その不動産が欲しい!という人が一人いるかどうかが問題です。どうしても欲しい人にとっては相場は関係ありません。「隣の土地は倍出してでも買え!」とはよくいったものです。実際に倍出すかどうかは別の問題ですが、少々相場より高くても買いたい!という事情の人が一人いればそれでいいのです。
査定、売り出し価格、相場、、、、実際の売買までにはさまざまな数字が出てきますが、最終的には全て売主様が納得されるかどうかが問題です。
このページが皆様の納得の一助となることを祈っております。
ご精読ありがとうございました。