マンション投資の「利回り」に騙されるな!本当の儲けを出すための計算式と物件選びの極意
監修者
山内康司
TikTokにて、不動産売却・購入について配信中。
不動歴10年以上。元警察官。

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マンション投資の「利回り」に騙されるな!本当の儲けを出すための計算式と物件選びの極意
マンション投資を始めようと物件サイトを見ていると、真っ先に目が行くのは「利回り〇〇%」という数字ではないでしょうか?
「A物件は利回り4%、でもB物件は利回り10%! だったらB物件の方が儲かるじゃん!」
…ちょっと待ってください。その判断、非常に危険です。 不動産投資において、利回りは確かに重要な指標ですが、そこには「落とし穴」もたくさん潜んでいます。数字の高さだけで飛びつくと、後で「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。
この記事では、表面的な数字のマジックに惑わされず、「本当に手元にお金が残る物件」を見極めるための利回りの正しい読み方と、成功する物件選びのポイントを徹底解説します。
まずは基本!「表面利回り」と「実質利回り」は別物

「利回り」と一口に言っても、実は2種類あります。ここを混同していると、収支計画が根本から狂います。
表面利回り(グロス)=「カタログ燃費」
物件情報サイトに大きく載っているのは、大抵この数字です。 計算は単純で、「年間の家賃収入」を「物件価格」で割っただけ。
【計算例】 物件価格:3,000万円 / 家賃収入:年間120万円 120万円 ÷ 3,000万円 = 表面利回り 4.0%
これはあくまで「経費を全く考えない場合」の数字。車で言えば「カタログ燃費」のようなもので、実際にはここからガソリン代(経費)がかかります。
実質利回り(ネット)=「実燃費」
投資家が絶対に見なければならないのは、こちらの数字です。 管理費、修繕積立金、固定資産税、保険料などの「運営コスト」を差し引いた、現実的な利回りです。
【計算例】 家賃収入:120万円 - 諸経費:年間30万円 = 手残り90万円 90万円 ÷ 3,000万円 = 実質利回り 3.0%
表面利回りが高くても、管理費が高額な物件だと、この実質利回りがガクンと下がることがあります。「手取りはいくらになるか?」を常に計算する癖をつけましょう。
高利回り物件の罠:「想定利回り」を信じるな

もう一つ、注意すべき言葉があります。それが「想定利回り」です。 これは「もし満室だったら、これくらい儲かりますよ(でも今は空室だけどね)」という、空室リスクを無視した数字です。
「利回り10%超え」の裏にあるリスク
地方の築古アパートなどで「利回り15%!」といった物件を見かけることがあります。魅力的ですが、なぜそんなに安く売られているのでしょうか?
- 入居者が決まらない(空室率が高い)
- 多額の修繕費がかかる(雨漏りや設備故障)
- 将来売ろうとしても売れない(出口戦略がない)
ハイリスクだからこそ、利回りを高く見せないと売れないのです。「高利回り=高収益」ではなく、「高利回り=高リスク」という側面があることを忘れないでください。
エリアと築年数で見る「利回りの相場観」

「じゃあ、何%なら正解なの?」という疑問に対して、エリアや物件タイプごとの傾向を整理します。
【都心 vs 地方】 安全性か、収益性か
- 東京都心部(利回り:低め 3〜5%) 物件価格が高いため利回りは低いですが、空室リスクが低く、資産価値が落ちにくいのが特徴。「毎月の現金収入」より「資産形成」向きです。
- 地方都市(利回り:高め 5〜8%) 物件価格が安いため利回りは出やすいですが、人口減少による空室リスクや、家賃下落リスクと隣り合わせです。「目利きの力」が試されます。
【新築 vs 中古】 手間なし新品か、高収益の中古か
- 新築マンション 設備が新品で修繕費がかからず、入居者も決まりやすいですが、価格が高いため利回りは低くなります。
- 中古マンション 価格がこなれていて利回りは高いですが、設備の故障や大規模修繕などの「出費」が発生しやすくなります。
数字だけで決めない!プロが見る「3つのチェックポイント」

PC画面上の利回り計算だけでなく、現地に行かないと分からない重要な要素があります。
【立地】駅徒歩分数と「生活の匂い」
「駅徒歩10分」と書いてあっても、実際は坂道だらけだったり、夜道が暗かったりしませんか? また、スーパーやコンビニの有無だけでなく、「その街に住むターゲット層(単身者?ファミリー?)」と「物件の間取り」が合っているかも重要です。
【管理状態】エントランスとゴミ捨て場を見よ
「管理を買え」と言われるほど、マンション投資において管理は重要です。
- ポストにチラシが溢れていないか?
- ゴミ捨て場は整理されているか?
- 共用灯が切れたままになっていないか? 管理がズボラな物件は、入居者の質が悪くなりやすく、退去も増えるため、結果的に利回りを下げます。
【将来性】街の未来図を描けるか
今は良くても、10年後はどうでしょうか? 近くに大学や大きな工場がある場合、それらが撤退すると一気に空室だらけになるリスクがあります。逆に、再開発計画があるエリアなら、将来的な家賃アップも期待できます。
利回りは「育てる」もの。購入後の戦略

投資は「買って終わり」ではありません。工夫次第で利回りを改善(アップ)させることができます。
- 家賃と設備の見直し 単に家賃を下げるのではなく、「無料Wi-Fi導入」や「宅配ボックス設置」など、今のニーズに合った設備投資をすることで、家賃を維持・アップさせながら満室を目指せます。
- 管理コストの削減 管理会社に支払う手数料や、清掃費用などが適正か見直すことも大切です。サービス内容が変わらず費用だけ安い会社に変更するのも一つの手です。
まとめ:利回りは「カーナビ」のようなもの

利回りは、投資の目的地へ向かうための「目安(カーナビ)」にはなりますが、それが全てではありません。 どんなにナビ上の到着時間が早くても、その道が崖っぷちの危険な道(高リスク物件)だったら、通りたくないですよね。
- 表面利回りだけでなく、実質利回りを見る。
- 数字の裏にある「空室リスク」や「修繕リスク」を想像する。
- 現地を見て、管理状態や街の雰囲気を肌で感じる。
賢い投資家は、数字と現地の両方を見て判断します。 「この物件、利回りはいいけど大丈夫かな?」と迷ったら、ぜひ私たちのような不動産のプロにご相談ください。エリアの特性や隠れたリスクまで、包み隠さずアドバイスいたします。







