古家と土地、どう売る?最適な売却方法と高く売るコツ
監修者
山内康司
TikTokにて、不動産売却・購入について配信中。
不動歴10年以上。元警察官。

Contents
【古家付き土地 売却】どう売るのが正解?「そのまま」「リフォーム」「更地」「買取」4つの方法を徹底比較!高く売るコツと注意点【2025年最新版】
「親から相続した実家が古くて…どう売ればいいんだろう?」「解体して更地にした方が高く売れる?」「それとも、リフォームした方がいい?」「いっそ、このまま売れないかな…」
古家付きの土地を所有していると、その売却方法には本当に悩みますよね。解体するにも費用がかかるし、かといってそのまま売って安く買い叩かれるのも避けたい…。
この記事では、そんな「古家付き土地」の売却でお悩みの方のために、
- ① そのまま売る(古家付き土地)
- ② リフォームして売る(中古住宅)
- ③ 解体して売る(更地)
- ④ 買取してもらう(不動産会社)
という4つの主な売却方法について、それぞれのメリット・デメリット、かかる費用、どんな家・どんな人に向いているかを徹底的に比較・解説します! さらに、税金の注意点や、少しでも高く売るための秘訣、尼崎市での売却ポイントもご紹介。あなたの状況に合った最適な選択肢を一緒に見つけて、後悔のない売却を実現しましょう!
「古家付き土地」とは?「中古住宅」との違いをまず知ろう

まず、ご自身の物件がどちらに近いかを知ることがスタートです。
「古家付き土地」の定義とは?
明確な定義はありませんが、不動産市場では一般的に、建物の老朽化が進み、資産価値がほぼゼロ、またはマイナス(解体費用がかかるため)と見なされる家が建っている土地を指します。
- 築年数がかなり経過している(例:木造で築25年~30年超)
- 1981年(昭和56年)以前の「旧耐震基準」で建てられている
- 雨漏り、シロアリ被害、傾きなど、大きな修繕が必要で、そのまま住むのが困難
上記のような場合、「古家付き土地」として扱われることが多くなります。この場合、売買のメインはあくまで「土地」であり、建物は「おまけ」あるいは「撤去対象」と見なされます。
「中古住宅」との違いは?
「古家付き土地」と「中古住宅」の最大の違いは、「建物」にまだ住居としての価値が十分にあるかどうかです。
| 古家付き土地 | 中古住宅 | |
|---|---|---|
| 価値の主体 | 土地(建物はほぼ無価値かマイナス評価) | 土地 + 建物(建物にも価値がある) |
| 建物の状態 | 老朽化が激しく、そのまま住むのは困難 or 不可能 | 築年数は経っているが、居住可能。または簡単なリフォームで住める。 |
| 買い手の主な目的 | ・土地を手に入れて、新築を建てたい ・リノベーションベースとして安く買いたい(上級者) |
・そのまま住みたい ・少しリフォームして住みたい |
ご自身の家がどちらに近いかで、選ぶべき売却戦略も変わってきます。判断が難しい場合は、不動産会社に査定してもらうのが一番です。
【徹底比較】古い家の売却、どの方法がベスト? 4つの選択肢

古い家を売るには、主に4つの方法があります。それぞれのメリット・デメリット、費用感、注意点を、ご要望の「テーブル」で徹底比較してみましょう!
| 売却方法 | ① そのまま売る (古家付き土地・仲介) |
② リフォームして売る (中古住宅・仲介) |
③ 解体して更地で売る (更地・仲介) |
④ そのまま「買取」 (不動産会社) |
|---|---|---|---|---|
| メリット | ・解体費用・リフォーム費用がかからない! ・売主の手間が少ない。 ・すぐに売り出せる。 ・(建物があると)固定資産税の軽減が売れるまで続く。 |
・家の魅力がアップし、高く・早く売れる可能性が高まる。 ・買い手のローン審査が通りやすくなることも。 ・「中古住宅」として売れる。 |
・土地そのものの価値で勝負できる。 ・買い手が自由に新築できるため、買主層が広がる。 ・建物に関するトラブル(契約不適合責任)の心配がなくなる。 |
・とにかく早い!(最短数日~) ・手間が一切かからない(掃除・片付け不要なことも)。 ・仲介手数料が不要なことが多い。 ・契約不適合責任が免除されることがほとんど! ・近所に知られずに売れる。 |
| デメリット/ 注意点 |
・売却価格は安くなりがち(解体費用分を見越される)。 ・買い手が見つかりにくいことも。 ・契約不適合責任のリスク(雨漏り、シロアリなど)は残る。 ・買い手の住宅ローンが付きにくい場合も。 |
・リフォーム費用がかかる(数十万~数百万)。 ・かけた費用を回収できない(売値に上乗せできない)リスクも! ・リフォーム期間中は売却できない。 |
・高額な解体費用(100万~300万以上)を先に負担する必要がある。 ・解体後は固定資産税が約3~6倍に跳ね上がる! ・売れるまで更地の管理が必要。 ・地中埋設物が見つかると追加費用も。 |
・売却価格は仲介で売るより大幅に安くなる(市場価格の6~8割程度が目安)。 |
| こんな家/ 人におすすめ! |
・まだ十分住める状態の家。 ・古民家など、古さに価値がある家。 ・リフォーム費用をかけたくない人。 ・買い手がリノベ前提で探しているエリア。 |
・立地が良い、人気のエリアにある家。 ・部分的なリフォーム(水回りなど)で効果が期待できる家。 ・費用対効果をしっかり計算できる人。 |
・建物が著しく老朽化している(倒壊危険など)。 ・旧耐震基準で価値が低い。 ・再建築不可などで建物価値ゼロ。 ・立地が非常に良い土地。 ・解体費用を負担できる資金がある人。 |
・とにかく早く・手間なく売りたい人。 ・相続で遠方の実家を手放したい人。 ・老朽化が激しく、仲介では売れそうにない家。 ・売却後の責任を負いたくない人。 |
どの方法がベストかは、家の状態、立地、あなたの資金状況、そして「いつまでに売りたいか」によって全く異なります。自己判断は危険です! 必ず、複数の不動産会社(できれば古い家の売却実績が豊富な会社)に相談し、「うちの場合は、どの売り方が一番有利ですか?」と、それぞれのパターンで見積もりやシミュレーションをしてもらいましょう。
「空き家バンク」は、自治体が運営する空き家情報サイトで、特に地方の物件の場合、登録してみる価値はあります。ただし、成約率は高くなく、手続きも煩雑な場合があるため、上記の①~④の方法と並行して検討する、くらいの位置づけで考えるのが良いかもしれません。
古い家でも諦めない!少しでも「高く売る」ための秘訣

「古いから安くても仕方ない…」と諦める前に! 古い家ならではの魅力を引き出し、少しでも有利に売却するための工夫をしてみましょう。
| # | 高く売るための秘訣 | 具体的なアクション |
|---|---|---|
| ① | 相場をしっかり把握する | ・「建物価値ゼロ、土地値のみ」と決めつけない! ・近隣の「古家付き」と「更地」両方の成約事例を調べ、土地としての価値を正確に把握する。 |
| ② | 「第一印象」は徹底的に磨く! | ・掃除・整理整頓・家財道具の処分は必須! 空き家でもホコリだらけはNG。 ・庭の草むしり・剪定も忘れずに。外観がスッキリするだけで印象が変わる。 ・換気を行い、カビ臭やホコリ臭さをなくす。 |
| ③ | 家の状態を「見える化」する | ・買い手の「見えない部分への不安」が一番のネック。 ・費用はかかるが「ホームインスペクション(建物状況調査)」を受け、家の健康状態を客観的に示すと、買い手の安心感につながり、値下げ交渉を防ぎやすい。 |
| ④ | 「古さ」を「魅力」として伝える | ・単に古いだけでなく、「古民家風の趣がある」「梁や柱が立派」「リノベーションベースとして面白い」など、ポジティブな側面をアピールできないか考える。 ・ターゲット(例:DIY好き、古民家カフェやりたい人など)を絞って広告を打つ。 |
| ⑤ | 「土地」としての魅力を強調する | ・建物がマイナスなら、土地の魅力(立地の良さ、日当たり、広さ、周辺環境、将来性など)を前面に押し出してアピールする。 |
古い家には、新しい家にはない魅力や可能性があります。それをどう引き出し、どう伝えるかが、売却価格を左右するカギになります。
【最重要】古い家売却で「後悔しない」ための注意点

古い家の売却には、特有のリスクも潜んでいます。後で「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、必ず押さえておきたい注意点です。
| # | 注意点 | リスクと対策 |
|---|---|---|
| ① | 契約不適合責任 (隠れた欠陥) |
・【リスク】古い家は、売主も知らなかった雨漏り、シロアリ、給排水管の重大なサビ・詰まり、基礎のヒビなどが隠れている可能性が高い。売却後に発覚すると、買主から修繕費用や損害賠償を請求される! ・【対策】 → ホームインスペクションで状態を把握する。 → 把握している不具合や懸念点は、絶対に隠さず正直に告知する!(「告知書」に記載) → 契約書で責任を負う期間を明確に定める(例:引渡し後3ヶ月など)。 → 「瑕疵保険」への加入を検討する。 → リスクをゼロにしたいなら「買取」(責任免除が一般的)も検討。 |
| ② | 税金 (取得費不明・空き家特例) |
・【リスク】古い家は、購入時の契約書などを紛失していることが多く、「取得費不明」になると、売却益が不当に高く計算され、税金が跳ね上がる!(概算取得費5%ルールのため) ・【リスク】相続した空き家の場合、使えると大きい「相続空き家の3,000万円控除」の適用要件(耐震or解体、相続開始から3年以内など)が非常に複雑で、知らないと使えず損をする! ・【対策】 → 購入時の書類を徹底的に探す! 無ければ税理士に相談。 → 相続した実家の場合は、税理士に特例が使えるか必ず相談する。 |
| ③ | 境界・権利関係 | ・【リスク】隣地との境界が曖昧、相続登記が未了、共有名義で意見がまとまらない…といった「実家あるある」問題。これらが未解決だと売れない! ・【対策】 → 売却前に土地家屋調査士に境界確定測量を依頼(推奨)。 → 司法書士に依頼し、相続登記を完了させる。 → 共有者全員と連絡を取り、売却の合意形成を行う(遺産分割協議書の作成)。 |
これらのリスクは、放置すると売却活動がストップしたり、売却後に大きな金銭的負担が発生したりする可能性があります。売却活動を始める前に、これらの点についてもしっかり確認・準備しておくことが、古い家売却を成功させる上で非常に重要です。 不安な点は、迷わず専門家(不動産会社、司法書士、土地家屋調査士、税理士など)に相談しましょう。
古い家売却に強い!信頼できる不動産会社の見つけ方

古い家の売却は、新築や築浅物件とは違う難しさがあります。だからこそ、その特性を理解し、最適な戦略を提案してくれる、信頼できる不動産会社を選ぶことが何よりも大切です。
「古い家」「空き家」の売却実績が豊富な会社を選ぼう!
不動産会社にも得意分野があります。古い家の売却を依頼するなら、やはり中古戸建て、特に築古物件や空き家の売却実績が豊富な会社を選ぶべきです。
【チェックポイント】
- ホームページや広告で、中古戸建ての売却事例(特に築年数が古いもの)を多く紹介しているか?
- 査定時に、古い家ならではの評価ポイント(土地の価値、リフォームの可能性など)をしっかり見てくれるか?
- 相続案件や空き家対策に関する知識・経験はありそうか?
- 提携している専門家(解体業者、リフォーム業者、司法書士、税理士、土地家屋調査士など)はいるか?
特に、地元・尼崎市に根ざした地域密着型の不動産会社は、地域の買い手ニーズ(例:「このエリアなら古くても土地で売れる」「リノベ素材として探している人がいる」など)を熟知しているため、頼りになる存在です。
査定額だけでなく、「提案力」と「担当者の人柄」で選ぶ!
複数の会社に査定を依頼したら、金額の比較はもちろんですが、以下の点も重視してパートナーを選びましょう。
- 売却戦略の提案:「現状のまま売るべきか? リフォームすべきか? 解体すべきか?」など、あなたの家の状況に合わせた具体的な戦略と、その根拠を説明してくれるか?
- リスク説明:契約不適合責任など、古い家ならではのリスクについても、きちんと説明し、対策を一緒に考えてくれるか?
- 担当者の対応:こちらの話を親身に聞き、専門用語を使わずに分かりやすく説明してくれるか? 連絡はマメか?
売却活動は、担当者と二人三脚で進める長い道のりになることもあります。「この人になら安心して任せられる」と思える、信頼関係を築ける担当者を見つけることが、何より大切です。
私たちリブネクストも、尼崎市での豊富な経験に基づき、古い家や空き家の売却に関する様々なご相談に対応しております。お客様にとって最善の売却方法(仲介、買取、リフォーム提案、解体相談など)を一緒に考え、全力でサポートいたします。
→ リブネクストが不動産売却で選ばれている理由はこちら
まとめ:古い家でも諦めない!賢い戦略と準備で成功へ

古い家の売却について、知っておくべきこと、売却方法、高く売る秘訣、そして注意点まで、詳しく見てきました。
古い家には、確かに売却のハードルがあるかもしれません。しかし、
- 家の状態を正確に把握し(インスペクション推奨!)、
- 最適な売却方法(現状?リフォーム?解体?買取?)を冷静に選択し、
- 古い家ならではの魅力を引き出す工夫をし、
- 特有のリスク(契約不適合責任、税金、権利関係)にしっかり備え、
- そして何より、古い家売却に強い、信頼できる不動産会社をパートナーに選ぶこと。
これらを実践すれば、きっとあなたの古い家も、納得のいく形で売却できるはずです。「古いから…」と諦めずに、まずは情報収集と専門家への相談から始めてみませんか?
尼崎での古い家・空き家の売却なら「リブネクスト」へ!
「うちの古い家、どうしたらいいんだろう…」「相続したけど、管理も大変だし売りたい…」
そんなお悩みをお持ちなら、ぜひ私たち尼崎市の不動産売却プロ「リブネクスト」にお気軽にご相談ください!
古い家、空き家の売却実績も豊富です。お客様のご状況やご希望を丁寧にお伺いし、査定はもちろん、最適な売却方法(仲介、買取、リフォーム提案、解体相談など)をご提案。相続や税金、境界問題に関する専門家(司法書士、税理士、土地家屋調査士)とも連携し、ワンストップでサポートいたします。
売却後のクレームリスクを減らすための事前調査やアドバイスもお任せください。
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