老後の住まいを短期間で売却!リースバックという選択肢

監修者
山内康司
TikTokにて、不動産売却・購入について配信中。
不動歴10年以上。元警察官。
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老後の住まいを短期間で売却!リースバックという選択肢
老後の資金計画において、自宅の売却は重要な選択肢の一つです。しかし、住み慣れた家を離れるのは抵抗がある方もいるでしょう。そこで注目したいのが「リースバック」という方法です。この記事では、短期間で資金を調達し、住み慣れた家に住み続けられるリースバックについて、メリット・デメリット、活用事例などを詳しく解説します。
リースバックとは?短期間で資金調達
リースバックの仕組みを理解する
リースバックは、自宅を売却して資金を得ながら、住み慣れた家に住み続けられるという、画期的な不動産活用方法です。老後の生活資金の確保や、急な出費に対応する必要がある場合に、有効な手段として注目されています。
具体的には、自宅を不動産会社やリースバック専門業者に売却し、同時に賃貸契約を結ぶことで、売却後も家賃を払いながら住み続けることができます。この仕組みは、まとまった資金を短期間で調達したいけれど、引っ越しはしたくないという方にとって、非常に魅力的な選択肢となります。
リースバックの契約形態や条件は、不動産会社や業者によって異なりますので、複数の会社から見積もりを取り、比較検討することが重要です。契約内容をしっかりと確認し、自身の状況に合った最適なプランを選ぶようにしましょう。リースバックは、単なる資金調達手段としてだけでなく、将来の生活設計を見据えた上で、賢く活用することで、より豊かな老後を送るためのサポートとなります。
短期間で現金化できる理由
通常の不動産売却では、購入希望者を探すための時間や、価格交渉、契約手続きなどに時間がかかります。しかし、リースバックの場合は、不動産会社やリースバック専門業者が直接買い取るため、これらの手間が省けます。そのため、査定から契約、そして資金の受け取りまで、非常にスムーズに進むことが期待できます。
実績のある不動産会社では、専門の担当者が迅速に対応してくれるため、安心して手続きを進めることができます。また、リースバックの査定は、物件の状態や周辺の相場などを考慮して行われますが、通常の売却と比較して、売却価格がやや低くなる傾向があります。
これは、リースバック業者が賃貸運営を行うリスクなどを考慮しているためです。しかし、短期間で現金化できるというメリットや、住み慣れた家に住み続けられるという点を考慮すると、十分魅力的な選択肢と言えるでしょう。
リースバックとリバースモーゲージの違い
リースバックとリバースモーゲージは、どちらも自宅を活用して資金を調達する方法ですが、その仕組みは大きく異なります。リースバックは、自宅を売却して賃貸契約を結ぶことで、売却代金を受け取りながら住み続けることができるサービスです。
一方、リバースモーゲージは、自宅を担保にお金を借りるという仕組みです。リースバックの場合、毎月家賃を支払う必要がありますが、固定資産税や都市計画税などの税金、修繕費の負担はなくなります。また、契約期間が終了した際には、再度売買契約を結ぶことで、自宅を買い戻すことも可能です。リバースモーゲージの場合、借入額に応じて利息が発生し、返済は原則として契約者が亡くなった後に行われます。そのため、相続人に負担がかかる可能性があるという点に注意が必要です。
どちらの方法が適しているかは、それぞれの状況や希望によって異なります。将来の生活設計や、相続に関する希望などを考慮して、慎重に検討することが重要です。
ポイント
- 自宅を売却して資金を得ながら、そのまま住み続けられる仕組みです。老後資金の確保や急な出費への対応に有効で、複数の会社から見積もりを取り、条件を比較すると安心です。
- 不動産会社や専門業者が直接買い取るため、通常の売却より手続きがスムーズです。家賃を払う代わりに固定資産税や修繕費の負担はなくなり、住み慣れた家にそのまま住み続けられます。
- リースバックは売却して賃貸契約を結ぶ方法、リバースモーゲージは自宅を担保に借入する方法です。家賃負担や相続への影響などを考慮し、生活設計に合った方法を選びましょう。
リースバックのメリット
住み慣れた家に住み続けられる
リースバックの最大のメリットは、何と言っても住み慣れた家にそのまま住み続けられる点です。長年住み慣れた家は、単なる住居というだけでなく、思い出や愛着が詰まった大切な場所です。
引っ越しは、心身に大きな負担がかかるだけでなく、新しい環境に慣れるための時間も必要となります。特に高齢者の方にとっては、環境の変化が体調に影響を及ぼす可能性もあります。リースバックであれば、これらの心配をすることなく、これまでと変わらない生活を送ることができます。
また、近隣住民との関係も維持できるため、地域社会とのつながりを大切にしたい方にとっても、最適な選択肢と言えるでしょう。生活環境を変えずに資金調達ができる点は、リースバックならではの大きな魅力です。
固定資産税などの負担がなくなる
自宅を所有している場合、毎年固定資産税や都市計画税などの税金を支払う必要があります。これらの税金は、不動産の評価額に応じて課税されるため、場合によっては高額になることもあります。また、建物の老朽化が進むと、修繕費も必要になります。
リースバックによって自宅を売却した場合、これらの税金や修繕費の負担はなくなります。これは、売却後は不動産の所有者がリースバック業者になるためです。経済的な負担が軽減されることで、生活費や趣味などに使えるお金が増え、より豊かな生活を送ることができます。
特に、年金収入が少ない高齢者の方にとっては、固定資産税などの負担がなくなることは、大きなメリットと言えるでしょう。
資金用途が自由
リースバックで得た資金は、用途が限定されることなく、自由に使うことができます。老後の生活費、医療費、趣味、旅行など、自身の希望に合わせて活用することができます。
例えば、年金収入だけでは生活費が足りない場合、リースバックで得た資金を生活費に充てることで、経済的な不安を解消することができます。また、介護が必要になった場合、介護費用に充てることも可能です。老人ホームへの入居一時金や、訪問介護サービスの利用料金など、高額な費用が必要となる場合でも、リースバックで得た資金があれば安心して対応できます。
さらに、趣味や旅行など、セカンドライフを充実させるための資金として活用することもできます。長年温めてきた夢を実現したり、新しい趣味に挑戦したりすることで、より充実した日々を送ることができます。
ポイント
- リースバックの最大のメリットは、長年住み慣れた家にそのまま住める点です。引っ越しによる心身の負担や新しい環境への適応が不要で、地域のつながりも維持できます。
- 自宅の所有に伴う固定資産税や都市計画税、修繕費の負担がなくなります。生活費や趣味に使えるお金が増え、年金収入が少ない方でも安心して暮らせます。
- リースバックで得た資金は、生活費、医療費、介護費用、趣味や旅行など自由に使えます。経済的な不安を解消しながら、セカンドライフをより充実させることが可能です。
リースバックのデメリットと注意点
家賃が発生する
リースバック契約のデメリットとして、毎月家賃を支払う必要がある点が挙げられます。リースバックは、自宅を売却すると同時に賃貸契約を結ぶため、当然ながら家賃が発生します。家賃設定は、売却価格や周辺の家賃相場などを考慮して決定されますが、場合によっては、経済的な負担が増える可能性もあります。
契約前に、家賃の金額や支払い方法、更新条件などをしっかりと確認しておくことが重要です。また、将来的に家賃を支払えなくなった場合の対応についても、事前に確認しておくことをお勧めします。
家賃の支払いが滞ると、契約解除となり、退去を求められる可能性もありますリースバックを検討する際には、家賃を無理なく支払えるかどうかを慎重に検討する必要があります。
売却価格が市場価格より低い場合がある
リースバックは、通常の不動産売却と比較して、売却価格が低くなる傾向があります。これは、リースバック業者が賃貸運営を行うリスクや、将来的な不動産価値の変動などを考慮しているためです。また、短期間で現金化できるというメリットがあるため、売却価格が低めに設定されることもあります。
しかし、複数の業者から査定を取り、比較検討することで、より高い価格で売却できる可能性もあります。複数の会社に査定を依頼し、それぞれの提示額や契約条件を比較検討することが重要です。
また、査定額だけでなく、業者の信頼性や実績なども考慮して、慎重に業者を選ぶようにしましょう。売却価格が低い場合でも、住み続けられるというメリットや、固定資産税などの負担がなくなるという点を考慮すると、リースバックは魅力的な選択肢と言えるでしょう。
契約期間に制限がある場合がある
リースバック契約には、契約期間が定められている場合があります。契約期間は、業者によって異なりますが、一般的には数年から数十年程度です。契約期間が終了した際には、契約を更新するか、退去するかを選択する必要があります。
契約更新の条件は、事前に確認しておくことが重要です。更新料が発生するのか、家賃が変動するのかなど、契約内容をしっかりと確認しておきましょう。また、将来的に自宅を買い戻したいと考えている場合は、買い戻し特約が付いているかどうかを確認する必要があります。
買い戻し特約が付いていれば、契約期間終了後や、一定期間経過後に、あらかじめ定められた価格で自宅を買い戻すことができます。契約期間や更新条件、買い戻し特約など、契約内容をしっかりと確認し、自身の状況に合ったリースバック契約を選ぶようにしましょう。
ポイント
- リースバックでは、自宅を売却して賃貸契約を結ぶため、毎月家賃の支払いが必要です。金額や支払い方法、将来的に支払えなくなった場合の対応も事前に確認しておくことが重要です。
- リースバックは短期間で現金化できる一方、業者のリスクを考慮して売却価格がやや低く設定されることがあります。複数の業者で査定を比較し、条件や信頼性を慎重に確認しましょう。
- 契約期間は数年~数十年で設定されることが多く、終了時には更新か退去を選ぶ必要があります。買い戻し特約の有無や家賃の変動など、契約内容をしっかり確認して、自身に合った契約を選ぶことが大切です。
リースバックの活用事例
老後の生活資金の確保
リースバックは、老後の生活資金を確保するための有効な手段として活用されています。年金収入だけでは生活費が足りない場合や、予期せぬ出費が必要になった場合に、リースバックで得た資金を充当することができます。例えば、医療費や介護費用、趣味や旅行など、様々な用途に活用することができます。
また、リースバックによって固定資産税や都市計画税などの負担がなくなるため、経済的な余裕が生まれます。これにより、より安心して老後を過ごすことができます。
リースバックは、単なる資金調達手段としてだけでなく、老後の生活を豊かにするための選択肢として、注目されています。将来の生活設計を見据えた上で、リースバックを賢く活用することで、より充実したセカンドライフを送ることができます。
介護費用の捻出
介護が必要になった場合、介護費用は高額になることがあります。老人ホームへの入居一時金や、訪問介護サービスの利用料金、介護用品の購入費用など、様々な費用が発生します。リースバックで得た資金は、これらの介護費用に充てることができます。
特に、老人ホームへの入居一時金は高額になることが多いため、リースバックを活用することで、入居のハードルを下げることができます。また、訪問介護サービスの利用料金は、毎月発生するため、リースバックで得た資金を計画的に使うことで、安心してサービスを利用することができます。
リースバックは、介護が必要になった際の経済的な負担を軽減し、安心して介護を受けられる環境を整えるための有効な手段です。
相続対策
相続人がいない場合や、相続財産の分割が難しい場合、リースバックは相続対策として役立ちます。自宅を現金化することで、遺産分割が容易になり、相続トラブルを回避することができます。また、相続人がいない場合は、リースバックで得た資金を遺贈することで、社会貢献に役立てることも可能です。
例えば、お世話になった団体や、研究機関などに寄付することで、自身の意思を反映させることができます。リースバックは、相続に関する問題を解決し、自身の財産を有効に活用するための選択肢として、注目されています。
生前にリースバックを行うことで、相続に関する手続きを簡略化し、相続人の負担を軽減することもできます。
ポイント
- リースバックを活用すると、年金だけでは足りない生活費や予期せぬ出費に対応できます。医療費や趣味、旅行など自由に資金を使え、固定資産税や修繕費の負担もなくなるため、経済的な余裕を持って安心した老後を過ごせます。
- 老人ホーム入居一時金や訪問介護サービスなど、高額で毎月発生する介護費用にも対応可能です。リースバックで得た資金を活用することで、安心して介護サービスを受けられます。
- 相続人がいない場合や遺産分割が難しい場合、自宅を現金化することで相続トラブルを回避できます。生前にリースバックを行えば、相続手続きを簡略化でき、資産を有効活用した社会貢献も可能です。
まとめ:リースバックは有効な選択肢の一つ
リースバックは、老後の資金調達や生活の質の向上、相続対策など、様々な目的で活用できる有効な選択肢の一つです。住み慣れた家に住み続けながら、まとまった資金を調達できるというメリットは、他の方法にはない魅力です。
しかし、家賃が発生する、売却価格が市場価格より低い場合がある、契約期間に制限がある場合があるなど、デメリットや注意点も存在します。リースバックを検討する際には、メリットとデメリットをしっかりと理解した上で、自身の状況に合った最適な方法を選ぶことが重要です。
専門家に相談することで、より詳細な情報やアドバイスを得ることができます。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することも大切です。リースバックは、将来の生活設計を見据えた上で、賢く活用することで、より豊かな老後を送るためのサポートとなります。
事前の対策で安心できる不動産売却をご検討なら「リブネクスト」へご相談下さい。
家の売却後のリスクを極力無くしたい方は、ぜひ「リブネクスト」にお気軽にご相談ください。
売却後のクレームになりそうな所を、事前に対処させていただきどのように進めていけばいいかお伝えさせていただきます。
また、弊社自身が購入させていただく事もできる場合があり、即時売却も可能なのが強みです。
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