老後の住まいを短期間で売却!リースバックという選択肢
監修者
山内康司
TikTokにて、不動産売却・購入について配信中。
不動歴10年以上。元警察官。

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【リースバックとは?】老後資金を確保!住みながら家を売却するメリット・デメリット・注意点を徹底解説
「老後の生活資金、年金だけじゃちょっと不安…」「急な医療費や介護費用が必要になったらどうしよう…」「でも、長年住み慣れたこの家を手放したくない…」
人生100年時代、老後の資金計画は多くの方にとって切実な悩みですよね。そんな中、「家に住み続けながら、まとまった資金を短期間で手に入れられる」方法として注目されているのが「リースバック」です。
一見、夢のような仕組みに聞こえますが、実はメリットばかりではありません。デメリットや注意点をしっかり理解しないまま契約してしまうと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔する可能性も。
この記事では、老後の選択肢としてリースバックを検討し始めたあなたのために、その仕組みから、メリット・デメリット、リバースモーゲージとの違い、具体的な活用事例、そして失敗しないための重要な注意点まで、分かりやすく徹底解説します!
そもそも「リースバック」ってどんな仕組み?

リースバックは、英語の「Lease(賃貸)」と「Back(戻す)」を組み合わせた言葉。その名の通り、以下のような仕組みになっています。
- あなたが所有している自宅(マンションや一戸建て)を、不動産会社やリースバック専門業者に売却します。(→ これでまとまった売却代金が手に入ります)
- 売却と同時に、その業者とその家についての賃貸借契約を結びます。
- あなたは家賃を支払いながら、今まで通りその家に住み続けることができます。
つまり、家の所有者は業者に変わるけれど、住む人は変わらない、という点が最大の特徴です。
なぜ「短期間」で現金化できるの?
通常の不動産売却(仲介)だと、買い手を探すのに数ヶ月、場合によっては1年以上かかることもありますよね。なぜリースバックだと短期間で済むのでしょうか?
それは、リースバックが不動産業者による「買取」の一種だからです。一般の買い手を探す必要がなく、業者自身が直接買い取るため、査定から契約、そして現金化までのスピードが非常に早いのです。早ければ数週間~1ヶ月程度でまとまった資金を手にすることも可能です。
「すぐに資金が必要!」という場合には、非常に有効な手段となり得ます。
似ているようで全然違う!「リバースモーゲージ」との比較
「家に住みながらお金を得る」方法として、リースバックとよく比較されるのが「リバースモーゲージ」です。しかし、この二つは根本的に仕組みが異なります。
| 比較ポイント | リースバック | リバースモーゲージ |
|---|---|---|
| 仕組み | 家を業者に「売却」し、 「賃貸」として住み続ける |
家を「担保」にして、 金融機関などから「お金を借りる」 |
| 所有権 | 業者に移る(あなたは賃借人になる) | あなたのまま(ただし担保権が付く) |
| 受け取るお金 | 売却代金(一括が一般的) | 融資額(一括または年金形式が多い) |
| 毎月の支払い | 家賃 | 利息のみ(元金は死亡時などに一括返済) |
| 固定資産税・ 修繕費 |
不要(所有者である業者が負担) | 必要(所有者であるあなたが負担) |
| 契約終了時 | 契約更新 or 退去 or 買い戻し(条件による) | (通常、死亡時に)家を売却して元金を一括返済 |
| 相続 | 家は相続財産にならない(すでに売却済み) | 家は相続財産になるが、ローン債務も引き継がれる。相続人が家を売却して返済するか、自己資金で返済して家を相続するか選択。 |
| 利用しやすさ | 比較的間口は広い(家の価値が重視される) | 年齢制限や収入要件、家の担保評価など、条件が厳しい傾向 |
| どんな人向け? | ・まとまったお金が今すぐ欲しい ・税金や修繕の負担から解放されたい ・相続人に家を残すつもりはない |
・毎月の生活費を補填したい ・金利負担は避けたい(利息のみ返済) ・家の所有権は手放したくない ・将来、相続人が家をどうするか決めている |
このように、似ているようで全く違う制度です。それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解して、ご自身の目的や状況に合った方を選ぶことが大切です。
リースバックの【3つの大きなメリット】を知ろう!

では、リースバックを選ぶことで、具体的にどんな良いことがあるのでしょうか? 主なメリットを3つご紹介します。
①【最大の魅力!】住み慣れた我が家に、そのまま住み続けられる安心感
これがリースバックを選ぶ一番の理由、という方も多いでしょう。長年暮らしてきた家、愛着のある地域、気心の知れたご近所さん… そうした環境を変えずに済むのは、特に高齢期においては、何物にも代えがたい「安心感」につながります。
引越しという大きなストレスや、新しい環境に馴染めるかという不安を感じることなく、今まで通りの生活を続けながら、まとまった資金を手にできる。これはリースバックならではの大きな魅力です。
②【意外と大きい!】固定資産税や修繕費の負担から解放される!
家を所有していると、毎年必ずやってくるのが「固定資産税」や「都市計画税」の支払い。マンションなら「管理費」や「修繕積立金」もかかります。さらに、古くなってくれば、給湯器の交換や外壁塗装など、突然まとまった「修繕費」が必要になることも…
リースバックで家の所有権が業者に移れば、これらの維持費に関する負担は、原則として全てなくなります!(※賃貸契約の内容によります) これは、年金生活など収入が限られてくる老後において、精神的にも経済的にも大きな「身軽さ」をもたらしてくれるでしょう。
③【使い道は自由!】手にした資金で、思い描くセカンドライフを
リースバックで受け取った売却代金は、ローンのように使い道が限定されません。あなたの自由な目的に使うことができます。
- ゆとりある老後の生活資金として
- 万が一の医療費や介護費用への備えとして
- 老人ホームへの入居一時金として
- 長年の夢だった趣味や旅行を楽しむ資金として
- 子どもや孫への生前贈与として
- 事業資金や借金の返済など、急な資金需要への対応として
まとまった資金があることで、老後の選択肢が広がり、より自分らしい、充実したセカンドライフを送るための一助となるでしょう。
【要注意!】リースバックに潜む「6つのデメリット・リスク」

良いことばかりに見えるリースバックですが、実は安易に飛びつくと後悔しかねない、重要なデメリットやリスクも存在します。契約前に必ず理解しておきましょう!
| # | デメリット/リスク | 具体的な内容と注意点 |
|---|---|---|
| ① | 毎月の「家賃」が発生する | ・売却後は賃貸になるため、当然家賃の支払いが始まります。 ・家賃設定は、売却価格や周辺相場を元に決まりますが、周辺の賃貸相場より高くなるケースが多いです。(利回り確保のため) ・将来、年金収入が減ったり、他の支出が増えたりしても、家賃を払い続けられるか? 長期的な収支計画が不可欠です。 ・家賃滞納が続けば、強制退去のリスクも! |
| ② | 売却価格が 市場価格より 「安く」なる |
・リースバックは業者の「買取」なので、通常の「仲介」で売る場合に比べて、売却価格は低くなるのが一般的です。(市場価格の7〜9割程度、場合によってはそれ以下も) ・業者は将来の空室リスクや価格変動リスク、運営コストなどを織り込むためです。 ・「まとまった資金」と言っても、思ったほどの金額にならない可能性も考慮する必要があります。 |
| ③ | 「所有権」を 失う |
・家はあなたの資産ではなくなり、業者のものになります。 ・つまり、将来子どもに家を相続させることはできません。 ・リフォームや増改築なども、勝手にはできなくなります(大家である業者の許可が必要)。 |
| ④ | 契約期間と 更新のリスク |
・賃貸契約には期間(例:2年、5年など)が定められていることが多いです(終身契約もあります)。 ・契約期間満了時に更新できる保証はありません。更新できなければ退去する必要があります。 ・更新時に家賃が値上げされるリスクもあります。 ・契約形態(普通借家契約か定期借家契約か)によって、更新の条件が大きく異なります。定期借家契約は原則更新がないため、特に注意が必要です。 |
| ⑤ | 「買い戻し」は 簡単ではない |
・多くのリースバック契約には「買い戻し特約」が付いていますが、条件はよく確認する必要があります。 ・買い戻せる期間が限定されていたり、買い戻し価格が売却価格より高く設定されていたりすることが一般的です。 ・そもそも、買い戻すための資金を再度用意できるか? という問題もあります。 |
| ⑥ | 業者選びを 間違えると トラブルに |
・リースバック業者は多数ありますが、中には不利な契約条件を提示したり、説明が不十分だったりする業者もいるかもしれません。 ・契約内容(家賃、期間、更新、買い戻し、禁止事項など)を細部までしっかり確認し、理解できない点は納得いくまで質問することが重要です。 ・複数の業者を比較検討し、信頼できる会社を選ぶことが不可欠です。 |
このように、リースバックはメリットだけでなく、長期的な視点で見ると大きなリスクも伴います。「住み続けられる」という安心感に目を奪われず、これらのデメリットを十分に理解し、ご自身の状況と照らし合わせて、本当に最適な選択肢なのかを慎重に判断することが何よりも大切です。
リースバックはどんな時に有効? 具体的な活用事例

では、デメリットも理解した上で、リースバックが有効なのはどんなケースでしょうか?
- 老後の生活資金にゆとりを持たせたい:年金だけでは少し心もとない、趣味や旅行も楽しみたい、といった場合に、売却代金を生活費の補填や楽しみに使う。
- 急な医療費・介護費用が必要になった:予期せぬ出費でまとまったお金が必要になったが、家は手放したくない(住み続けたい)という場合に、短期間で資金を調達する。
- 住宅ローンの返済が厳しい:ローン残債をリースバックの売却代金で一括返済し、家賃を払う形に切り替える(ただし家賃>ローン返済額になる可能性も)。
- 事業資金や借金返済:一時的にまとまった資金が必要な場合に活用。
- 相続対策(現金化・資産整理):相続人が複数いて不動産の分割でもめそうな場合や、相続人に家を残す必要がない場合に、生前に現金化しておく。(ただし、売却価格が低くなる点は考慮が必要)
- 「負動産」対策:将来、子どもが相続しても困るような不動産(管理が大変、売却困難など)を、元気なうちに整理する手段として。
ポイントは、「一時的にまとまった資金が必要」かつ「どうしても今の家に住み続けたい」というニーズが強い場合に、有効な選択肢となり得ることです。ただし、恒久的な解決策とは限らない点(家賃支払いは続く)を理解しておく必要があります。
失敗しない!リースバック業者選びの【重要ポイント】
リースバックを利用する上で、最も重要なのが「信頼できる業者を選ぶ」ことです。以下の点をしっかりチェックしましょう。
| # | チェックポイント | 確認すべき内容 |
|---|---|---|
| ① | 複数社に査定・相談する | ・最低でも2~3社は比較検討する! ・査定額(売却価格)だけでなく、提示される家賃、契約期間、買い戻し条件などをしっかり比較する。 |
| ② | 契約内容を徹底的に確認する | ・賃貸契約の種類(普通借家か定期借家か? 定期借家は原則更新なし!) ・契約期間と更新の条件(更新料は? 家賃改定は?) ・家賃設定の根拠(周辺相場と比べて高すぎないか?) ・買い戻し特約の内容(期間、価格、条件) ・禁止事項(リフォーム、同居人など) ・中途解約の条件 ・不明な点、納得できない点は、絶対にそのままにしない! |
| ③ | 業者の信頼性・実績を確認する | ・会社の設立年数、資本金、実績(リースバックの取扱件数など)。 ・宅地建物取引業の免許を持っているか? ・担当者の説明は丁寧か? メリットだけでなくデメリットもちゃんと話してくれるか? ・ネット上の口コミや評判も参考に(ただし鵜呑みにしない)。 |
| ④ | セカンドオピニオンを求める | ・契約する前に、家族や信頼できる第三者(弁護士、司法書士、FP、地域の不動産会社など)に契約内容を見てもらい、意見を聞く。 |
リースバックは複雑な契約です。焦って契約せず、納得いくまで時間をかけて検討することが、後悔しないための最大の防御策です。
まとめ:リースバックは「諸刃の剣」。利用は慎重に、専門家への相談を!
リースバックは、「家に住み続けながら、まとまった資金を短期間で手に入れられる」という、非常に魅力的な仕組みです。老後の資金不安を抱える方にとって、有効な解決策の一つとなり得ます。
しかし、その裏には「家賃負担の発生」「売却価格の低下」「所有権の喪失」「契約期間や更新のリスク」といった、無視できないデメリットやリスクも存在します。まさに「諸刃の剣」と言えるでしょう。
リースバックを利用するかどうかは、
- メリットとデメリットを天秤にかけ、
- ご自身の長期的な資金計画と照らし合わせ、
- 他の選択肢(通常の売却、リバースモーゲージ、親族からの支援など)とも比較検討した上で、
最終的に判断することが重要です。そして、利用を決めた場合は、信頼できる業者を慎重に選び、契約内容は細部まで徹底的に確認してください。
安易な決断は禁物です! 少しでも不安があれば、契約前に必ず弁護士や司法書士、ファイナンシャルプランナー、あるいは信頼できる不動産会社に相談しましょう。
この記事が、あなたがリースバックについて正しく理解し、後悔のない選択をするための一助となれば幸いです。
通常の売却や買取も含めて検討したい方は「リブネクスト」へ
リースバックだけでなく、「通常の仲介での売却」や「不動産会社による買取」など、他の選択肢も含めて、ご自身の状況に最適な方法を見つけたいと思いませんか?
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